新型コロナウイルスの感染拡大や地震・台風・大雨と言った自然災害、電車などの公共交通機関の乱れや運休など出勤できない・出勤が大変な場面は少なくありません。リモートデスクトップは、その様な出勤ができない・出勤が難しい場面で役に立ちます。そこで本記事では、無料で利用できるリモートデスクトップをご紹介致します。
遠隔地にあるパソコンへアクセスして操作のできるリモートデスクトップは無料で利用できるサービスがいくつかあります。
Windows10には標準でリモートデスクトップ機能が装備されています。社内にあるパソコンのリモートデスクトップを有効にしておけば、自宅などにあるWindowsからリモートデスクトップ機能を使って操作することが可能です。
Windows10のリモートデスクトップ設定方法はこちら
Google Chromeの拡張機能として提供されているリモートデスクトップ。インストールするだけで難しい設定をしなくても簡単に利用することができます。リモートデスクトップに加えて他のユーザーと画面共有も簡単に行うことができます。
Chromeのリモートデスクトップ
Team Viewerwを自身のパソコンと社内のパソコンへインストール。IDとパスワードを入力するだけで簡単にリモートデスクトップが利用できます。
Team Viewerのリモートデスクトップ
AnyDeskのリモートデスクトップソフトを社内のパソコン・手元のパソコン両方にダウンロードして利用します。シンプルで高速なリモートデスクトップソフトで、接続中に音声を鳴らす・鳴らさない、キーボード・マウスを利用する・しない、クリップボードを共有する・しないなどの選択が可能です。
AnyDeskのリモートデスクトップ
シン・テレワークシステムは、独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) と 東日本電信電話株式会社 (NTT 東日本) が緊急的に誰でも簡単に利用できるリモートデスクトップ型のテレワークシステムを緊急構築て無償で提供しているサービスです。利用しているユーザー数が2022年1月31日現在で213,760と多くの方が利用しているリモートデスクトップです。
シン・テレワークシステムのリモートデスクトップ
Brynhildr(ブリュンヒルデ)は、社内などにあるパソコンの遠隔操作を可能にするWindows用リモートデスクトップソフトです。画面転送・音声伝送・暗号化通信・クリップボード共有(テキスト)・ファイル転送・マルチモニターなどに対応しています。iOSからの接続にも対応しているので、iPadやiPhoneからWindowsパソコンの遠隔操作も可能です。
Brynhildr(ブリュンヒルデ)のリモートデスクトップ
Splashtop Personalは、社内などにあるパソコンへ「Streamer」をインストールし、手元の端末には「Splashtop Personal App」をインストールして使用します。Splashtop Personalは日本法人ではサポートしてもらえないので注意が必要です。
Splashtop Personalのリモートデスクトップ
上記でご紹介した無料のリモートデスクトップソフトは便利でテレワーク・在宅勤務中の業務効率を上げることができます。しかし、無料で利用できるソフトはいくつかの注意点もあるのでご紹介致します。
有料のリモートデスクトップソフトであれば、利用・インストール手順がわからないときや繋がらなくなった際などにサポートへ連絡すれば対応してくれます。しかし、無料のリモートデスクトップソフトでは手厚いサポートは期待できません。
リモートデスクトップは遠隔操作される社内パソコンの電源が入っていないと利用できません。有料のリモートデスクトップソフトの中には電源を入れることができるWake On LAN (ウェイクオンラン)という機能があればパソコンの電源をオンにすることができます。しかし、無料のリモートデスクトップソフトにはないためずっとパソコンの電源を付けておく必要があります。
また、Windowsの更新・アップデートにより電源が勝手に切られないように設定を変更する必要などもあります。
リモートデスクトップツールの脆弱性を突いて不正アクセス・パスワード・IDの漏えいによる「なりすまし」など様々なセキュリティリスクがあります。有料のリモートデスクトップソフトでは通信を暗号化したり、二段階認証・ログイン試行回数制限などセキュリティ対策が施されていますが、無料のリモートデスクトップソフトでは不十分なことも多く利用者自身でウイルス感染対策や情報漏洩に気を付ける必要があります。
無料のリモートデスクトップソフトでは社内パソコンのデータを持ち出したりコピーが簡単にできてしまいます。有料のリモートデスクトップソフトではデータの持ち出し・コピー・印刷・スクリーンショットなどが禁止できるなど情報漏洩対策がされています。しかし、無料のリモートデスクトップソフトでは会社が管理者として利用者の状況を把握・管理・制限ができない為、情報漏洩のリスクがあります。
リモートデスクトップは便利な一方で先ほどご紹介した危険性・リスクもあります。1個人が利用する場合には会社へ利用して良いか確認しましょう。
利用する際にはウイルス感染しないように不必要に無料のWi-Fiに繋がない・不審なメールやファイスは開かないなど気を付け、ITリテラシーを高める必要があります。データに関してもなるべく社内のパソコンに保存して手元のパソコンが万が一紛失しても情報が漏えいしないように注意が必要です。
セキュリティ対策が不十分な場合は利用しない、もしくは有料ソフトの検討などが必要でしょう。昨今のテレワーク・在宅勤務需要の高まりからリモートデスクトップサービスも増えており、難しい操作がなく簡単に安全なリモートデスクトップが利用できる安価なサービスも出ていますのでテスト導入や部署単位での導入なども増えています。
新型コロナウイルスの感染が落ち着かない今、リモートデスクトップを正しく利用してテレワーク・在宅勤務を効率よく進めましょう。
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