
セキュリティソフトを入れていれば安心?「100%防ぐ」の限界
「社内PCにはアンチウイルスソフトを入れているから大丈夫」「社員へのセキュリティ教育を徹底しているから問題ない」——そう考えている企業は少なくありません。しかし、現在のサイバー攻撃の脅威において「マルウェアの侵入を100%防ぐこと」は不可能です。どれほど強固な壁を築いても、攻撃者はわずかな隙間を見つけて侵入してきます。
いま本当に必要なのは「侵入を防ぐ」対策だけではありません。万が一PCが感染してしまっても、基幹システムや最も重要な情報資産へ絶対に到達・拡散させない構造をつくることです。
本記事では、公的機関のデータや実際の被害事例をもとに「なぜ100%防ぐことができないのか」を紐解き、その解決策として注目される「VALTEC SAMANTHA(バルテック・サマンサ)」がなぜ基幹システムを完璧に守り切れるのか、その仕組みを解説します。
マルウェア・ランサムウェアは「感染を防ぐ」時代から「被害を防ぐ」時代へ
攻撃の手法は日々高度化しており、従来の「水際で防ぐ」アプローチには明確な限界が来ています。
公的機関が発表している最新の脅威動向を見ても、マルウェア被害は深刻化の一途をたどっています。
| IPA(情報処理推進機構) 「情報セキュリティ10大脅威」 | 組織向けの脅威として、1位の「ランサムウェア攻撃による被害」をはじめ、2位の「サプライチェーンの弱点を突いた攻撃」など、マルウェア侵入に起因する脅威が長年上位を独占しています。 |
|---|---|
| 警察庁 「サイバー空間をめぐる脅威の情勢等」 | 企業・団体におけるランサムウェア被害件数は高水準で推移しており、大企業だけでなく中小企業やその関連会社・子会社まで広範に標的となっています。 |
| 限界の要因 | 具体的な背景 |
|---|---|
| 攻撃手段の高度化 | 未知の脆弱性を突く「ゼロデイ攻撃」や、AIを用いて人間が見分けられないほど自然に作成されたフィッシングメールなど、既存のパターン検知型アンチウイルスでは防ぎきれない攻撃が主流化しています。 |
| 「人間のミス」の不可避性 | どれだけセキュリティ教育を行っても、業務メールを装った巧妙な悪意ある添付ファイルやURLを100%見抜くことは困難です。ヒューマンエラーをゼロにすることはできません。 |
つまり、「100%侵入をブロックする」という前提でセキュリティを設計すること自体が、大きなリスクを抱えているのです。
なぜ、PC1台の感染が企業にとって致命傷になるのでしょうか。それは、攻撃者が端末への侵入後に行う「横展開(ラテラルムーブメント)」に原因があります。
問題の本質は「端末が感染したこと」そのものではなく、「感染した端末から基幹システムまでのアクセスルートが繋がっており、ウイルスが横展開できてしまったこと」にあります。
これからの時代に求められるのは、「Assumed Breach(侵入前提)」および「ゼロトラスト」のセキュリティ思想です。
従来の境界型セキュリティは「外からの侵入を防ぐ」ことに特化していましたが、一度内側に侵入されると、内部の基幹システムまで自由にアクセスできてしまう弱点がありました。
これに対し、これからのアプローチは「端末はすでに感染しているかもしれない」という前提に立ちます。端末が感染したとしても、基幹システムへの道筋を物理的・論理的に断ち切ることで、被害を「末端の1台」だけに抑え込み、会社の命脈である重要データを保護します。
「感染を前提として、基幹システムへの到達を物理的・論理的に阻止する」——この理想的なセキュリティ思想を具現化したサービスが、VALTEC SAMANTHA(バルテック・サマンサ)です。
SAMANTHAは、ユーザー端末と基幹システムの間に”物理的・論理的な隔離層(ゲートウェイ)”を設け、悪意ある通信を完全遮断します。なぜマルウェアが絶対に拡散しないのか、5つの仕組みを解説します。
VALTEC SAMANTHAは端末認証(PC認証)を必須化しています。仮にIDやパスワードが外部に漏洩した場合でも、事前認証されていない端末からのアクセスは入口で完全に遮断されます。認証された端末のみがアクセス権を得るため、マルウェアに感染した未許可端末が基幹システムに接続するルートそのものが存在しません。
SAMANTHAでは、ユーザーごとに厳重に隔離された「仮想OS(隔離環境)」を提供します。ユーザー端末と基幹システムは直接つながっておらず、「端末 → 仮想OS → 基幹システム」という二段階構造になっています。端末内でマルウェアが動いていたとしても、完全に分離された仮想OSへ侵入することはできないため、基幹システムへ汚染が届くことはありません。
SAMANTHAは、基幹システム利用時の以下の操作を強力に制御・禁止します。
ファイルのアップロード経路が存在しないため、マルウェアや悪意あるファイルを基幹システムへ送り込むことが物理的に不可能です。同時に、機密データのダウンロード禁止により情報漏洩対策も完結します。
SAMANTHAを通る通信はすべて暗号化され、第三者が通信の中身を傍受することは不可能です。これにより、企業情報は安全に守られ、認証情報などが外部に漏洩することがなく、悪意を持ってシステムを攻撃することができなくなります。
SAMANTHAの最大の強みは、「侵入されても基幹システムに到達させない」という徹底した設計思想にあります。
サイバー攻撃が巧妙化・多発化する現代において、「100%マルウェアを防ぎ切る」セキュリティ対策は存在しません。
セキュリティ対策のゴールは、「ウイルスを1台も入れないこと」ではなく「会社の大切な情報資産と事業継続性を守り抜くこと」です。
株式会社バルテックでは、貴社のシステム環境に合わせた最適なセキュリティ構成のご提案や、VALTEC SAMANTHAの詳しい資料をご提供しております。まずはお気軽にご相談・お問い合わせください。
マルウェア・ランサムウェアは「感染を防ぐ」時代から「被害を防ぐ」時代へ