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シンクライアントとは?仕組みとメリット・デメリット、省コストで導入する方法

シンクライアントとは?仕組みとメリット・デメリット、省コストで導入する方法

コロナ禍でテレワークを導入する企業が増加。テレワーク環境のセキュリティ強化に効果的な「シンクライアント」が注目を集めています。当記事では、シンクライアントの仕組みやメリット・デメリット、コストを抑えたテレワーク導入を実現するシステムを紹介します。

コンテンツの目次
  1. シンクライアントとは・仕組み
  2. シンクライアントのメリット
  3. デメリット
  4. シンクライアントの種類
  5. コストを抑えた導入が可能なシステム


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1. シンクライアントとは・仕組み

■ シンクライアントとは

シンクライアントの仕組み

シンクライアントとは、アプリの実行やデータの管理をサーバーで行う仕組みのことです。端末からネットワーク経由でサーバーにアクセスし、サーバーに保存されたデータやソフトを使用します。

シンクライアント環境においてクライアント端末(サーバーにアクセスする端末)が行うのは、ネットワークへの接続、キーボード・マウスでの入力、画面への出力のみです。
ソフトや保存したデータはサーバーに保存されクライアント端末には保存されないことから、テレワーク環境や持ち歩きが多いPCのセキュリティ強化ツールとして活用が進んでいます。


2. シンクライアントのメリット

テレワークの様子

■ メリット① テレワーク環境のセキュリティを強化


テレワーク導入時の大きな懸念として、セキュリティ面の心配が挙げられます。しかし、シンクライアント端末ではデータを持たないため紛失・盗難時の情報漏えいの心配はありません
また、端末ごとにアプリをインストールする必要もないため、マルウェア感染を防ぐことも可能です。


■ メリット② 端末の破損・紛失にも冷静に対応。BCP対策としても


アクセスする端末に依存しない仕組みであるため、端末の破損や紛失時にも慌てることなく対応できます。
端末の破損時には別の端末からアクセスすれば同じ環境で業務を継続できるうえ、サービスによっては紛失したPCからのアクセスを防ぐことも可能です。災害・緊急時に備えたBCP対策の一環としても効果的です。


■ メリット③ 業務効率化


OSのバージョンアップ、アプリのインストールなどの作業をサーバー側で一括管理することが可能です。端末ごとに操作する必要がなく、管理者・利用者の負担軽減につながります。
万が一端末が故障・紛失したとしても、新たな端末にデータを移す必要はありません。


■ メリット④ パソコン動作が軽くなる・寿命が延びる


必要なデータはサーバーで管理しているため、端末へのデータ保存は不要です。端末の動作が軽くなるうえ、端末の寿命を延ばすことにつながります。初期投資はかかるものの、端末を長く利用できるメリットがあります。


3. シンクライアントのデメリット

シンクライアントのデメリット

■ デメリット① 構築コストがかかる


シンクライアントを導入する際には、端末はもちろん専用のサーバー環境も確保しなければなりません。そのため人数分の端末を用意するよりもコストがかかる可能性があります。


■ デメリット② 通信がつながらない場所では利用できない


シンクライアントでは、サーバーとクライアント端末が常に通信を行うことになります。サーバー側の画面を操作する仕組みであることから、基本的にオフライン環境では利用できません
また、ネットワーク環境の品質が良くないと、レスポンスが遅くなってスムーズに業務できなくなるため信頼性の高い通信環境を準備する必要があります。


4. シンクライアントの種類

シンクライアントの実行方式は、【ネットブート型】【画面転送型】の大きく2種類に分けられます。


【ネットブート型】端末起動時にOSイメージをダウンロードする方式


ネットブート型の仕組みクライアント端末の起動(ブート)時に、ネットワークを介してサーバー上のOSイメージをダウンロードする形式です。
ダウンロードしてしまえば通常のパソコンと同じように使用できますが、パソコンを起動するたびに膨大なデータを受け取るため、大容量のネットワークが必要・起動に時間がかかるなどの問題があります。


【画面転送型】全ての処理をサーバー側で行い、画面を転送する方式


画面転送型の仕組み データの保存やソフトの実行・処理などをサーバー上で行い、その結果がクライアント端末の画面に転送される方式です。
ネットブート型と比べて大容量のネットワークが必要ないこと、クライアント端末の性能を問わないことから、現在では主に画面転送型が使用されています。


この画面転送型は、さらに3つの方式に分けられます。それぞれを解説していきます。


■ 画面転送型① ブレードPC型:クライアントごとにブレードPCを占有する方式


画面転送型②ブレードPC型ブレードPCとはCPU・メモリ・ハードディスクなどPCに必要な部品を1つの基盤(ブレード)に集めたPCを指します。クライアント端末と各ブレードPCを接続して使用します。
クライアント端末が個別のPCを占有するため、CADなど高いスペックが必要な処理に適しています。ただし、クライアント端末の数だけブレードPCを用意する必要があり、コストが高くなり管理負担も大きくなるデメリットがあります。


■ 画面転送型② サーバーベース型:同一のデスクトップ環境を複数の端末で共有する方式


画面転送型①サーバーベース型の仕組み1台のサーバー・デスクトップ環境を、複数のパソコンで共有する方式です。
1台のデスクトップ環境を共有するためサーバーが高性能でなくても使用できる利点がある一方で、アクセス集中やソフトの動作不良の場合には全てのユーザーに影響があるデメリットがあります。


■ 画面転送型③ デスクトップ仮想化(VDI)型:クライアントごとに「仮想デスクトップ」を用意する方式


画面転送型③デスクトップ仮想化(VDI)型サーバー上に作成された仮想デスクトップに対して、シンクライアント端末からアクセスする方式です。
ユーザー分の端末を用意する必要はないうえに個別のデスクトップ環境を使用できるため、ブレードPC型・サーバーベース型と比べて人気を集めています。
ただし、仮想デスクトップごとにアプリケーションライセンスが必要になる可能性があること、仮想環境の管理に手間がかかることがデメリットです。


■ シンクライアント端末の種類


画面転送型のシンクライアント端末は大きな項目として2つ、細かく分けると4つに分類できます。

・専用PCタイプ
専用のシンクライアントPCを利用します。専用のPCを導入する必要があり、主に以下2つのタイプがあります。

デスクトップ型:専用OSなどが搭載されたデスクトップ型PC端末
モバイル型:持ち運びに適したモバイルノートPC型の端末


・汎用PCタイプ
現在お使いのPCを利用しつつ、シンクライアント環境を構築します。

USB型:既存端末にUSBを差し込んでシンクライアント化するUSB型端末
ソフトウェアインストール型:既存端末にソフトウェアをインストールして使用するソフトウェア型端末


ネットワークブート型のシンクライアントもあわせ、それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。



以上の中で安価に開始ができ、USBをPCへ挿入するだけで利用開始ができるUSB型がお勧めです。

今回はそんな中でも株式会社バルテックが提供する「V-Warp」について深掘りします。




5. コストを抑えた導入が可能なシステム

■ USBを挿すだけで接続、手軽に始めるなら「V-Warp」


V-Warp

特徴① ノートパソコンにUSBを挿すだけ


V-Warpは、会社のパソコン画面を転送して操作できるリモートアクセスサービスです。
お使いのパソコンにUSBを挿すだけでアクセスできるため、自宅や外出先でも、オフィスと変わらない環境で業務を行うことができます。


特徴② セキュリティ対策で情報漏えいのリスク減


V-Warpでは、情報漏えいを防止するための対策を行っています。

<アクセスできるデータを限定、転送や印刷を禁止> アクセスできるデータを限定、転送や印刷を禁止決められたフォルダのみアクセスが可能です。ファイルの持ち出しや印刷をできないよう設定できるため、社内の情報が外部に持ち出される危険性はありません。
また、会社のパソコンからアクセス元へデータの転送を禁止。社外で使用するパソコンで情報を保存しないので、紛失等の際も情報漏えいを防止します。


<ウイルス感染の防止> ウイルス感染の防止 会社のパソコン画面を転送する方式で遠隔操作するため、自宅と会社のネットワークが異なります。万が一自宅のパソコンがウイルス感染しても、会社のパソコンには拡がりません。


<万が一の紛失にも対応> 万が一の紛失にも対応管理画面はクラウド上にあるため、USBの紛失時もアカウントを削除し社内パソコンへのアクセスを迅速に停止できます。


特徴③ 会社の規模・テレワーク導入状況に合わせたプラン選択


クラウドタイプのサービスなので機器の設置が不要。1アカウントから利用できるため、在宅勤務ができる人・できる部署から部分的に始めることが可能です。

また、月額制の「定額プラン」に加え、使った月だけ料金が発生する「使った月だけプラン」もご用意。
月額費用はなく、災害時や子育て・介護など「急に会社に行けなくなった時」に備えられるプランです。テレワークの実施状況に合わせて、お好みのプランをご契約いただけます。

→V-Warpについて詳しく知りたい方はこちら リモートアクセス「V-Warp」新プラン


■ 中~大規模企業におすすめ、細かな接続設定が可能「VALTEC SWAN」


VALTEC SWAN利用イメージ

V-Warpと同様、リモートアクセスやアクセス制限・データ保存の禁止などの機能を備えたリモートアクセスシステムです。VALTEC SWANでは社内に機器を設置し、より高機能なリモートアクセスを実現します。

特徴① 中~大規模(50名以上)の企業におすすめ


機器購入時の初期費用はかかるものの、月額費用はかかりません。
ご利用人数が多く、かつ長期的にご利用になる場合は、VALTEC SWANの購入がおすすめです。

特徴② より細かいアクセス設定が可能


リモートでアクセスできるデータの制限だけでなく、閲覧できるWEBサイトやURLを設定できるなど、より細かい接続設定が可能です。

→VALTEC SWANについて詳しく知りたい方はこちら

6. 参考

・カゴヤのサーバー研究室「【図解】シンクライアントとは?仕組みと技術の基礎知識」


日付: 2022/09/08